*あ行

・アシェイア(アシェイア)【地名】

ノースアイランドの南端に位置する町。漁業が盛んな船の町で、シンボルである

巨大な灯台が常に海を照らしている。

 

 

・亜獣教(あじゅうきょう)【団体】

神話に語られる存在・エルピスを祖とする、亜人と幻獣人の共存と友好を説く宗教。

電脳世界で最も大きな派閥を持つ。

かつてはエルピスの教え通り亜人と幻獣人、二つの種族の平和を謳っていたが、

現在は大きく乱れており、これが祖の教えだと言いながら考えに逆らう者を皆殺しにしたり、

各地でテロを起こしたりと問題になっている。

この乱れは深淵の猟奇団が関係している事が分かり、一連の事件が解決した後は

元の亜獣教に戻った。

 

 

・亜獣人族(あじゅうじんぞく)【種族】

電脳世界に住む仮想人種のひとつ。亜人と幻獣人のハーフ。

寿命は500年から1000年ほど。

亜人の知識と幻獣人の強い魔力を兼ね揃えた人種だが、電脳世界にわずかしか存在しない。

どちらの種族でもないため、受け入れられずに孤独に生きる者も多い。

 

 

・亜神族(あしんぞく)【種族】

電脳世界に住む仮想人種のひとつ。亜人と霊神のハーフ。

霊神族が発見されてすぐ、後を追うように発見された種族。亜人でありながら

ヒトならざる神秘的な力を持つ。

外見は亜人とほとんど同じであり区別がつかないため、発見が遅れたのではないかと

言われている。

純血の霊神族と違い輪っかが半月型であり、自分の意思で消す事が可能。

 

 

・亜人族(あじんぞく)【種族】

電脳世界に住む仮想人種のひとつ。現実世界でいう人間。

寿命はおよそ150年、長くて200年ほど。

強い魔力を持たず自力で空を飛ぶこともできないが、優れた知識と技術を持つ。

仮想人種の6割を占める。

元々は電脳世界には存在しない人種で、大昔始まりの亜人によって持ち込まれた

人間のデータから創られた。

 

 

・暁の精霊(アマネセル・イスピリト)【民族】

時紡の民の部隊のひとつである魔力監視部隊。主な活動内容はティズルミア島を包む

魔力ドームの管理と調整。ティズルミア島に民の者以外が立ち入る事ができないのは、彼らが

魔力調整を行っているからである。

部隊の特徴は不思議な文様が刻まれたハチマキ。

 

 

・イスティアの民(イスティアのたみ)【民族】

イーストアイランドの極東、ジュエルフォレストの奥深くにある地方・イストリア地方に

集落を形成し暮らしていたという民族。四大原始民族のひとつ。

他の仮想人種より強い魔力を持ち、独特の文化や文明を築き、千年に一度『儀式』と

呼ばれる祭事を行う。

集落から外に出ることはなく、ヒトの目を避けて生活していたために、その存在を知る

者は誰一人としていなかった。

しかし、彼らが行う『儀式』と、民の有する強大な魔力が世界規模の自然災害を

引き起こし、遠くない未来に世界の崩壊を齎すという事実が判明してからは、

討伐隊や特殊チームが結成され、世界に害を及ぼす存在としてイスティアの民は

見つけ次第人々の手によって抹殺、不老不死の者を除き民族は滅亡した。

やがてイスティアの民という民族の存在は闇に葬られ、彼らを知る者はこの世界からいなくなった…

 

…と思われていたが、どうやら彼らは『イスティアの民がもし滅ぼされていなかったら』

というifの時間軸、つまり平行世界より現れ、再び電脳世界に住処を構え暮らしていると

いうことが長い研究の末に判明した。

 

 

・イストランド(イストランド)【地名】

イーストアイランド極東、イストリア地方を含む東の大陸を支配していたとされる国。

強い魔力を持つエルフの王族が統べていたとされるが、イスティアの民の滅亡と同時に

国も崩壊し、歴史からその名前は失われた。

 

 

・イストリア地方(イストリアちほう)【地名】

イーストアイランド極東、ジュエルフォレストのどこかに存在する地方。

イスティアの民が暮らしていた地方で、現代の電脳世界にはないような独特の文明が

存在している。

森のどこかに地方へと繋がる門があるらしいが、民の手で隠されているようで、普通に

森を探索しても見つけることはできない。

 

 

・五つの神話(いつつのしんわ)【伝承】

電脳世界に語られる最も有名な伝承。

かつて大陸は一つであり、言葉も種族も文明も存在していなかった電脳世界に、

始まりの亜人・ユリス=アルヒコが作り出したとされる仮想人種達が、様々な現象・存在を

齎したという神話のおはなし。

一つだった大陸を分け、四つの世界を創り出したイェラオ、

人々に言葉を教え、文明を築く知識を授けたアステール、

仮想人種にあらゆる姿…種族があることを説いたエルピス、

生活をよりよく、素晴らしいものにする魔法を与えたバシレウス、

強大なる魔を使役し、悪しき欠落から人々を守ったイロアス、

世界のすべてを生み出した彼女らの偉業のすべてが記されているというが、現代の電脳世界に

神話に語られる伝承のほとんどが残っておらず、未だに大部分が解明されていない。

名だたる冒険家や学者がこぞってこの神話を解き明かそうとしているが、一方で

「おとぎ話」「作り話」として神話そのものを信じていない者も電脳世界には少なからず存在する。

 

 

・幻想の大樹(イルサオン・アールヴォレ)【民族】

時紡の民の部隊のひとつである勉学部隊。主な活動内容は歴史・伝承の究明、民への知識の

伝授、勉学施設の運営など。

全ての部隊の頂点に立つ存在で、優れた知恵を持ち「物語を創る」民達の手本となる役目を担っている。

部隊の特徴は枝を模した形のブローチ。

 

 

・エーテル(エーテル)【アイテム】

マザーコンピュータを動かしている魔力物質の一つ。常に魔力を生み出し続けており、

壊れさえしなければ永久にエネルギーを放出し続けるエンジンとなる。

電脳世界には存在せず、ユリス=アルヒコが現実世界から持ち込んだ宝石に

何らかの化学変化が起こり、無限に魔力を生み出す石となった。そのため非常に希少で、

ごくわずかな数しか存在していない。

エーテル石とも呼ばれる。現実世界では「トルマリン」という名前だったらしい。

 

 

・エーデルシュタイン(エーデルシュタイン)【地名】

ウェストアイランド南に位置する地方。王族アダマース家が統べる宝石の国。

住民のほとんどは亜人で、常に美しい身なり、美しい言動を意識し暮らしている。

容姿も端麗で美男美女が非常に多い。

 

 

・エリュトロン(エリュトロン)【団体】

イーストアイランド・レストマイアの街を活動拠点とする調査団チーム。

リーダーはミク・アナズィトン。主な活動内容は『ディメンションゲート』の仕組みの解明、

紫のゲートに関する依頼・事件の解決で、活動頻度は後者の方が圧倒的に多い。

チーム名の由来は、調査団を結成する際、情熱を持って活動することをモットーに、という

リーダーの発言から名付けられた。

 

 

・エルマシル湖(エルマシルこ)【地名】

サウスアイランドの東、トーライの森の中心に位置する巨大な湖。電脳世界で最も大きく、

様々な水棲生物や幻獣人が暮らしている。海にも近く、生きのいい海水魚が

迷い込んでくることも。

 

 

・想い伝え屋(おもいつたえや)【職業】

イーストアイランド・レストマイア郊外にぽつんと建つ小さなお店。店主はケーナ・エントマ。

「想いを伝えたいけど、勇気が出ない」「伝えたい相手が遠くにいて、自分では伝えられない」

等の『想い』を代弁し、相手に伝えるというサービスを行っている。一見利用者が多そうに

見えるが、ケーナの能力は虫を使うものであるために、あまり好まれていない。

また、店内も虫で溢れているため、店に近づく者もほとんどいないが、彼女を頼って店に

やってくるヒトも少なからず存在する。


         か行→