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・欠落(バグ)【生物】

人々の負の感情が集まり、形を成した存在。魔力を糧とし、電脳世界を荒らす。

寿命はなく、体長は10cm程度の小さなものから数十mもある巨大なものまでおり、姿も黒くて

丸い弱そうなものから怪物のような姿をしたものまで多種多様。有する魔力量によって姿が変わる。

理性を持たずに、あちこち飛び回って町や自然を荒らす。仮想人種にも襲いかかってくる。世界を

荒らすため、各地に存在する討伐隊や冒険者ギルドの冒険家達が依頼を受け、日々欠落を退治している。

 

 

・欠落討伐隊(バグとうばつたい)【組織】

欠落の退治のみを専門に扱う組織。あまり表には出ず、裏世界でこっそりと活動しているものが多い。

相手が相手なだけに命を落とす隊員も多いが、強い意志を持って入隊する者も多い組織である。

 

 

・始まりの亜人(はじまりのあじん)【伝承】

現実世界から電脳世界へとやってきた一番最初の亜人。名前は『ユリス=アルヒコ』、全ての亜人

の始祖。電子精神科学の権威で、元々は人間であったが、自らの記述と電脳世界に満ちる魔力を

組み合わせ能力と魔道具を手に入れ、亜人となった(魔法は扱えないらしい)。

電脳世界に存在しなかった言葉や魔法、文明などを仮想人種達に伝え、あらゆる知識を与えた『五人の

仮想人種』を作り出したほか、研究のために世界中を旅して回ってデータを集めて暮らしていた。

様々な伝承の起源となった人物ではあるが、ある時突然姿を消してしまったという。

同時期、あるいはこの出来事が起こる直前、弟テラスもまた行方を晦ましたことから、何か事情を

知っているのでは?とも言われてはいるが、このことは伝承にも詳しく残っておらず、謎に包まれた

ままである。

 

 

・ピスティ島(ピスティとう)【地名】

サウスアイランド東の海域に浮かぶリゾート島。電脳世界でも随一の観光地で、毎日のように観光客が

絶えない。

美しい自然が残り、大陸本土では見られない珍しい魔獣が住んでいる。それらを守るための規則もあり、

破った者は重罪となる場合も。

 

 

・宿命の旅人(ファタリテート・ライゼンデ)【民族】

時紡の民の部隊のひとつである探検部隊。主な活動内容は未開の地の探検・調査。冒険者ギルドや

調査団チームの活動に近い。

部隊の特徴は魔力が込められた不思議なレンズ。掲げることにより一瞬で対象を拠点へ瞬間移動させる

ことができる。

 

 

・ファレー(ファレー)【地名】

イーストアイランド南に位置する広大な砂漠地帯。一年を通して気温が高く、滅多に雨は降らない。

オアシスが所々にあるが、年々その数が減ってきている。

かつては大勢の人々が暮らす緑に溢れた都市だったが、戦争によって街は滅びてしまった。その影響で

ファレー上空の魔力量に異常が発生し、雨が降らなくなり急速に砂漠化が進んだという。

 

 

・フェンリルフォレスト(フェンリルフォレスト)【地名】

ノースアイランドの北に位置する森。かつてはノースアイランドの3分の2を占めていたが、亜人の開発に

よってそのほとんどが伐採され、今現在は山岳地帯を越えた北側のみになってしまった。

太古の時代より先住民族である幻獣人が暮らしている。森の主であるシロネ・ニパスの能力によって常に

雪が降り続いており、森に立ち入る者はいない。

 

 

・真実へ導く夜明け(プラヴダ・ヴァスホート)【民族】

時紡の民の部隊のひとつである環境保護部隊。島中に小さな拠点を持ち、あらゆる自然の力を借りて

環境美化のため活動している。

部隊の特徴は自然の魔力が込められたイヤリング。

現在リーダーが不在であり、仮のリーダーを決めて活動を続けている。

 

 

・プラマド(プラマド)【地名】

ウェストアイランド極北にかつて存在していた町のひとつ。戦争によって大陸が滅び、現在は

「滅亡の地」と呼ばれている。

かつては自然に溢れた「花の町」と呼ばれていたらしい。

 

 

・フルーメル(フルーメル)【地名】

ウェストアイランドの中心部に位置する町。標高の高い山に囲まれた「風の都」。一年を通して

強い風が吹いており、天気が変わりやすい。

 

 

・フロステ(フロステ)【地名】

フルーメルの山岳地帯の内部に位置する、山に囲まれた小さな集落。一年を通して気温が低く、その

涼しさを活かして作った野菜が名産品。

 

 

・ベーカリーシャムロック(ベーカリーシャムロック)【団体】

イーストアイランド・レストマイア郊外に建つパン屋さん。店長はミティ・カサロ。

彼女が副業として行っている養蜂で採れた蜂蜜を練り込んだ生地のパンは他の大陸でも有名で、朝早く

から店の前には長い行列ができる。一番人気のパンは開店から数分で売り切れることも珍しくはない。

シャムロック(三つ葉)はミティの大好きなモチーフであり、パンの形や包装にもあしらわれている。

 

 

・心情の宝玉(ヘルツ・クライノート)【民族】

時紡の民の部隊のひとつである商業部隊。主な活動内容はあらゆる物資の確保と販売。

島各地に部隊専用の敷地を持ち、家畜を飼ったり作物を栽培したり、それらを売る店を建てて幅広く

活動している。

部隊の活動内容上他の部隊との交流が多く、所属隊員は島中に顔が知れている者がほとんどだが、

フルネームを名乗らない等、所属隊員の個人情報を守る商業部隊らしい規則が存在する。

部隊の特徴は個人によって異なる宝石があしらわれたアンクレット。

 

 

・冒険家(ぼうけんか)【職業】

仮想人種の職業の一つ。世界を旅して未開の地を開拓したり、困っている人を助けたり、欠落を退治

したりするのが主な仕事。

ピンで活動する者もいるが、冒険家のほとんどはギルドに所属していたり、数人でチームを組んで

活動している。

 

 

・冒険者育成学校(ぼうけんしゃいくせいがっこう)【団体】

冒険家を目指す者達が集う学校。大陸各地に存在し、有名冒険家やギルドの親方が先生として冒険者に

なるためのイロハを教えている。

ギルドと提携している学校がほとんどで、卒業と共にエスカレーター式でそのギルドに入門する形になるが、

中にはギルドに所属せずソロで活動を始める者もいるという。

有名な育成学校は人気が高く、入学するのも卒業するのも難しいが、卒業生は皆世界に名を轟かせる

一流冒険家であり、毎年入学希望者が絶えない。

 

 

・冒険者育成連盟(ぼうけんしゃいくせいれんめい)【団体】

災害や事故に巻き込まれたヒトを助けたり、欠落を退治する冒険家をサポートする組織。サウスアイランド

に本部を構えている。

主な活動内容は冒険家へのガジェットの無料提供、育成学校やギルドの設立支援、指導者へ向けての

指導講義など。

 

 

・冒険者ギルド(ぼうけんしゃギルド)【団体】

冒険家達が集う施設。一人の親方と十数名以上のメンバーで構成される。ギルドにもよるが、住み込みで

働き、親方の命令に従うのが規則。

冒険家向けの大規模なイベントを実施したり、精鋭のみで遠い地に冒険に出かける遠征を行ったりもする。

中には冒険家育成学校と提携しているギルドもあり、毎年優れた冒険家を世に輩出している。

 

 

・Border Land(ボーダーランド)【団体】

イーストアイランド・レストマイアの中心街にあるカフェ。平日・休日問わず大勢の客が訪れる人気のお店。

休業日は水曜と祝日。

街の中心にあることから、多様な仮想人種達がやってくる。様々な話が飛び交うことから、情報の交流場

とも呼ばれていて、このカフェに来れば現代の流行や大体の物事は知ることができる、と人々の間では話題。

店名の由来は、マスターであるナーシェル・ディミオスの討伐隊時代のコードネームから。

 

 

・星降りの民(ほしふりのたみ)【民族】

サウスアイランドの南端、美しい星が見える事で有名な島・ステリアで生まれた民族。星に関係のある

能力を所持していて、神秘的な魔法を扱う。四大原始民族の一つ。

この魔法は占いにも使われ、星降りの民の占いはどんな占い師の占いよりもはるかに当たると有名。

神話に語られる存在・アステールがこの地に降り立ち、知恵を授けた事から、星降りの民は世界で最も

賢い民族と呼ばれている。彼らは全てアステールに仕えた神官の末裔であり、今もなお根強い信仰が続け

られている。

規律がとても厳しく、星降りの民はどんな事情があれどステリアから外の大陸に出てはいけないと定められ

ている。もし破ってしまった場合、その人物は星降りの民を抜けた事となり、二度とステリアへ立ち入る

ことができなくなってしまうという。


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